Apple Watchのようなスマートウォッチには、フィットネストラッキング、血中酸素濃度モニタリング、心拍数モニタリングなど、多くの健康機能が搭載されています。多くの人にとって生活に欠かせない存在となり、命を救った人も少なくありません。また、組織がこれらの健康モニタリング機能から得たデータを分析する中で、重要な研究ツールにもなりつつあります。

国立衛生研究所（NIH）の新たな研究は、スマートウォッチやウェアラブル機器の所有状況における不平等を明らかにしました。この研究によると、スマートウォッチの所有者は若く、白人で、高学歴で、裕福な傾向があることがわかりました。

研究者たちは、NIHのAll of Us研究プログラムを通じてこの研究を実施しました。この取り組みは、米国を代表する健康データベースを構築するものです。研究チームの目標は、過小評価されているグループを意図的に医学研究に含めることです。

この研究では、Fitbitから直接健康データを送信した参加者は、他の参加者よりも白人が多く裕福な層に属していることが明らかになりました。この結果を受けて、研究チームはその理由を探るため、連邦政府認定医療センター6施設で1,000人以上の患者を対象に調査を行いました。この調査について、研究チームのメンバーの何人かはSTAT誌に寄稿しています。

活動量計の利用に関心のある回答者は、利用していない理由はデバイスを使いたくない、あるいは得られたデータを研究に提供したくないからではないと明言しました。その理由として、費用の障壁（49%）、デバイス利用に関するサポートの必要性（19%）、そしてこれらのデバイスが健康にもたらす潜在的な価値を明確に理解していないこと（16%）が挙げられました。

人々はスマートウォッチを望んでいる

回答者の約40%がヒスパニック系、36%が非ヒスパニック系の黒人またはアフリカ系アメリカ人、15%が非ヒスパニック系の白人と回答しました。英語を話す人は68%、スペイン語を話す人は32%でした。フィットネストラッカーを希望するかという質問に対して、58%が「はい」、20%が「いいえ」と回答し、残りは無回答でした。

これらの基準に当てはまらない人がスマートウォッチを欲しがらないのではなく、デバイスが高価すぎるのです。ウェアラブル技術の高額なコストは、過小評価されているグループを遠ざけ、結果としてこれらのデバイスを用いた医学研究から排除されてしまうのです。

ウェアラブルデバイスに健康関連機能が搭載されるにつれ、ウェアラブルデバイスは人々の健康や医療研究において重要なツールになりつつあります。より多くのマイノリティグループがこのテクノロジーにアクセスできるようになれば、様々なコミュニティにより正確で明確なデータを提供し、誰もが恩恵を受けられるようになるでしょう。

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